平和な眺め

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昼間、所用で西荻窪に行ってきた。少し肌寒い風が吹いていたけれど、青空がのぞいて気持ちがいい。

善福寺川にかかる橋で川面をのぞきながら日向ぼっこをしていたら、さらに気持ちがよくなった。

コイが3匹、寄り添うようにして泳いでいる。大きいのと中くらいのと、やや小さめなのと。こいのぼりの歌みたいなトリオで、「あれっ、コイは家族単位で暮らす習性があったっけ? それとも産卵期かな?」なんてことを思う。

そのあと雑貨屋をひやかし、若い女性がひとりでやっているお店でお茶をいただいた。ケーキがおいしかったので、帰りがけにスコーンを2つ買った。これは明日の朝の楽しみにする。

夕方、まだ遅くなる前に電車に乗った。各駅停車がゆっくりと走りだす。

窓の向こうに青空。その下に街並みが流れた。
思わず「平和な風景だなぁ」と口からこぼれた。

すると同行していた友人が、
「これが消えてしまうなんて考えられないよね」
と言った。

「うん」

明日どうなるかなんて誰にもわからない。わからないけど、なんとなく今日の続きなんだろうと思って生きている。

でも、そうじゃないことだってある。

友人の父は「百歳十日」が口ぐせだ。100歳まで生きて、10日間寝こむ。この10日は子供や周囲の者に心の準備をしてもらうための期間だという。寝こむのは長くても短くてもいけない。10日ぐらいがちょうどいい。

その話を思い出したところで電車がホームに滑りこみ、流れていた風景がゆっくりと止まった。

ドアの向こうでは、少し混み始めた駅が普段の音を出していた。

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