3月11日の地震以来、日本中が沈み込んでいる。もちろん、日が経つにつれ新しい悲しみが重なるばかりだし、不安もなくなってはくれない。日本を包み込む空気が重苦しくなるのは当然だ。
だけど、電力や建物などの被害が出ていない地域まで、あの時間、2時46分から止まってしまうのはいかがなものか。
「楽しむ気分じゃない」
「今、自分たちだけ遊ぶなんて不謹慎だしできない」
これもわかる。わかるけど、このまま止まっては日本がダメになってしまうこともわかるだろう。
なかには関東以西の地域なのに、街へ出て美味しいものを食べることさえ抑制している人も多いと聞く。
だいたい震災以前から日本は、かつてないほどの大不況を迎えていたのだ。それに今回の震災が重なり、大打撃を受けている。だからこそ、体力のある地域が止まってちゃいけないんだ。率先して歩き出さなきゃいけないんだ。
だから、花見をしよう。
関東以西の地域では特に。東京だって、余裕のある人は桜を見に行けばいい。
電気が足りないのなら、最小限のものでやればいいんだ。昼間楽しめばいい。大きな公園にいけなくったっていい。
近くの川沿いに桜並木があったら、そこを家族や親しい人と桜を愛でながら散歩する。近所に出店などがあればそこでものを買う。
だんごを頬張ってお茶をいただいてもいいだろう。
それでも経済は回るのだ。
小さな花見が積み重なれば、それは大きな経済活動につながる。
もともと桜は日本人にとって特別なものだったじゃない。優しさや悲しさや温かさ、いろんなものを与えてくれる特別な花。それが桜だ。そんな花はほかにはない。
そしてこの時期にしか、それが楽しめないのだ。
だから花見に行こう。今年の桜を心に刻もう。
桜は日本が再び歩き出すきっかけになってくれる。そんな気がする。
◆リンク
→桜情報 – 日本気象協会 tenki.jp
→お花見特集2011 みんなでつくる桜情報 – Yahoo! JAPAN
コメント
花見の起源は諸説あるらしいですけど、祓いの意味をもつ宗教行事だったとか。時期的に桜が咲いたら田植えが始まるからでしょうね。詳しく調べてはいないので推測ですが。
だとすれば今年くらい花見にふさわしい年はないかと。
犠牲になられた方を悼み、被災地にも早く春が来ることを願い、来年もまた美しい桜が見られるように祈って穏やかに過ごすというのは、理にかなっていると思うんですけどねぇ。
もちろん花見に行きますよ。
△bolachaさん
うんうん、そうですね。今年こそ花見にふさわしい年ってのはその通りのような気がします。
東北地方は春がよりうれしい地域だし、みんなで花を見ながら祈るってのはいい案です。
震災直後の3/14に夫婦2人でなばなの里という三重県長島町にあるベゴニアに行ってきました。
妻は「こんな時期に不謹慎では?」と言っていましたが、説得して行きました。
花はいいですよ。
満開の花に囲まれたときにしか感じられない桃源郷的な何かを被災地の人たちも味わえることを願います。
ベゴニアじゃなくて、ベゴニアガーデンでした。
△kaoru_ariさん
うんうん、花はいいです。もっとも、僕は知識がなくてバラやひまわりといった子供でも知ってる花しかわからないんですけど(笑)
画像検索(長島町 ベゴニアガーデン – Google 検索)したら長島町の施設は楽しそうなところですね。これからも自粛しないで、どんどん楽しんでください。