アリゲーターガーの思い出

  

アリゲーターガーが日本の在来種を駆逐してしまい、問題視されてるようだ。

世界最大級の淡水魚、在来種襲う…生息域拡大 

この魚は見ればわかるけど、ワニみたいな顔つきをしているので、アリゲーターガー。ひねりもなにもない名前なんだけど、けっこう凶暴だ。

こいつには取材でなんども会っている。とある熱帯魚ショップで取材していたとき、水槽のなかにあったサーモスタットがジャマになり、撮影しにくいので移動して欲しいと店主に伝えると、二つ返事でOK。

すると店主は、いきなり水槽のなかに手を突っ込んだ。大丈夫かな? と思った瞬間、水槽がざわめく音がし、店主がなかに入れていた手を引き抜いた。

あっけにとられて見ていると、床にボタボタと垂れ落ちる血のドットが、次々と新しい点をつけていく。

目をこらしてよく見ると店主の中指と人差し指がパックリと割れて、真っ赤に染まっていた。ガーにやられたのだ。プロなのに、なんであんな無神経に手を突っ込んだのかと思ったが、手当が先。みんなであわてて医者に行く手配をした。

幸い指が取れるなどの大事にはいたらなかったが、間一髪。まだ成魚には育っていないガーでも、油断は禁物だとあらためて思った。

カミツキガメやミシシッピアカミミガメほか、魚以外でも人の生活を脅かしたり、在来種を食べてしまうペット出身のやっかいものはいっぱいいて、飼育者を登録制にするなどの対策が必要だ。

人間のタガはゆるみっぱなしで、戻りそうにない。犬や猫の飼育も含めて厳格な法律をつくらないと、もはや限界なのかもしれないと、近ごろのペット事情を見ていてそう思う。

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