不本意ながら、またしても入院日記を書くハメになった。まあ、でも仕方がない。ほんの数日とはいえ、入院してしまった以上、報告がてら記しておく。
予兆 血圧下がって脈拍上がる
実は入院の何日か前より、体の不調は感じていた。めまいや頭痛、ちょっとした息苦しさ、心臓の動きの違和感。
ただ、これらは季節の変わり目やゲリラ豪雨の前、梅雨時などには出てくるもので、「いつものものだから、ちょっと辛抱しよう」と思っていた。Twitterにも、こんなことをつぶやいている。
梅雨時の調子悪さって、こんな感じだったなぁ、と思い出させる不調が続く。知人は医者に湿度も関係するんですよと言われたとか。
— mojo (@mojo_working) June 22, 2021
ただし、いつもとは違うこともあった。それが血圧で、通常は110-60-50ぐらいの数値なのだが、入院の3日ほど前から、100を切っていた。96とか92とか89とか。
これも夏になると出ない数値とはいえず、実際にひと夏に何度かは100を切ることがある。しかし、おかしなのは脈拍が急上昇していたことだ。
心臓の働きを抑えるため、薬によっていつもは50-60ぐらいの低い値になっているのが、この数日は90前後の脈拍になっていた。
しかし、定期検診の日が近くにあったため、その日に聞けばいいか、と呑気に構えていたところ、診察日の前日に用事があって買い物に出たとき、少し歩いただけでかなり息が上がり、あれっ?と思った。なんだろう。運動不足かな。
翌日、とにかく主治医に聞いてみようと、不安を抑え込み病院へ。この日は前日ほどハアハアはせず、少し安心していたのだが、心臓の重さはまだ残っていた。
夏になるとたまにあるのだが、血圧が100を切る低さになって、体が怠い。もう3日目。血圧が低いのに脈拍は多いのが気になる。幸い今日は通院日なので、主治医に相談してみる。
— mojo (@mojo_working) June 23, 2021
診察前にはいつも最低、レントゲン、血液、心電図の検査をおこなう。この日もそれらの検査を済ませて、診察室へ。
今日は入院するしかないかな、と主治医
本来この日は、半年ごとに撮る造影剤を使ったCT検査の結果を聞きに行ったのだが、主治医はCTの結果を伝えるのもそこそこに心電図を凝視。開口一番、「今日、入院になったら困る?」と聞いてきた。
困るも何も、入院って何? と戸惑っていると、「きれいな心房細動の波形だよ」と主治医。あららら、心房細動とは、また予想外のところからやってきた。
先生の言うには、血圧が下がっているのも、脈拍が上がっているのも心房細動のせいだろうとのこと。
思わぬところでコロナの抗原検査
で、結局、そのまま車椅子に載せられ、救急外来の処置室へ。そこでベッドに寝かされ、当直の先生から改めて質問を受けつつ、看護師から鼻に長い綿棒を突っ込まれグリグリと。
入院するためのコロナ抗原検査だった。まさか、こんなところで、この段階で抗原検査を受けることになるとは、つゆほども思わなかった。
しばらく待ったところで陰性結果が出て、いよいよ病棟へ。行ってみたら、あの夏何か月かを過ごした、懐かしの病棟だった。
もちろん、スタッフはすっかり入れ替わっていて、知ってる顔はいなかったけれど、iPodの音楽を聴きながら、ぼんやり外を眺めて過ごしたサンルームも健在だった。
入ったのは一度も入室したことのない部屋だったけれど、造りは同じ。病院を懐かしいと思うのもなんだけど、なんとなく感傷的になってしまう。
緊急入院は忙しい!
病棟へ着いたからといってすぐに治療が始まるわけではない。緊急入院なのでいろいろやることがあるのだ。
まずは私服をパジャマに着替えなければいけないのだが、パジャマがいつの間にかレンタル方式になっていて、1階のコンビニまでレンタルの契約に行く。もちろん車椅子に乗せられて連れていってもらうのだ。
レンタルにもいろいろあってパジャマだけとか、タオル付きとか、コースがいろいろあった。なんとなくお風呂も入れるんだろうと思ってバスタオル付きを選んだのだが、それが功を奏したしたかは後の話。
パンツも買った。1日はいたパンツだからね。シャワーを浴びて着替えないとね。そして大事なiPhoneの充電器。1種類しかなかったけれど純正ではなく、値段も高かった。なくては困るので仕方なく購入。こういうことがあるから、やっぱり普段から充電器を持ち歩くようにしなくちゃいけないなぁと反省。
もろもろ買って病室に戻り、パジャマに着替えたところでヘパリンの点滴が始まった。これは心臓の手術後にも使ったことのある薬で、血液をサラサラにするものだ。
実はこの日、はじめてなのだが腎臓の値が悪くなっていて、おそらく脱水の影響だろうと言うことで、ヘパリンに加えて生理食塩水の点滴も始まった。
そして、すでに他の人たちは夕食が始まっていたので自分の分はもらえるのかと心配していたが、なんと親切な看護師が取り置いてくれた。そんなにうまいものではないけれど、お腹も空いていたのでおいしくいただいた。
ちなみに明日は検査のために朝から水分も含めた絶食になるので、貴重な食事である。
病棟内はサンルームのあるあたりまでは歩いてもいいという許可が下りたが、1Fのコンビニや自販機スペースには自由に行けないことになった。あとで麦茶でも買ってきてもらおう。また、コロナ禍ということもあり、自分の病室を出る時はマスクを着用するよう言われた。
途中、いきなり入院になってしまった経緯を仕事中の同居人Aにメールで説明したり、他にもあちこち連絡を取る用事があり、用を足していたらあっという間に夜9時。病院は消灯の時間である。
薄暗くなった病室の中で、あれこれ考えていたら眠れなくなった。同室の2人はすでに寝息を立てている。廊下からどこかのナースコールの音が聞こえた。
コメント
入院お疲れ様です。私は貧血がなかなか良くならず、ちょっと歩いただけで息切れしてしまいます。退院直後に比べれば良くなっていると思いますが、朝のゴミ出しの時とか車に戻ると心拍数を確認しながら休憩します。続きが楽しみです。
△Junさん
貧血きついですよねえ。僕も手術以来ずっとヘマトクリット値など貧血系のものは基準値より低くなってます。
手術後に輸血してもらったときは、肌で感じるほど急速に具合がよくなったので、血というのは大事なんですねえ。