入院20日目 退院はむきだしの不安と対峙すること

定刻より1時間ぐらい早く起きてしまった。前回の退院時も同じように早起きしてしまったような気がする。

朝食前後から荷物の整理。その間に検査がいくつか入る。血液検査やレントゲン検査など、1週間後にまた外来でくるので、データをとっておいて比較するのだろう。

荷物を整理していると担当医のN先生がやってきた。次の外来や他の病院との連携の話をする。腹部は今回の胸部動脈瘤よりも破裂の危険性が少ないので大丈夫だと思うけど、血圧と熱に注意して、何かあればすぐに連絡するようにとのこと。

1時間ほどして今度は内科のT先生。

「腹部の治療については、おいおい相談していきましょう。ステント治療もできるかもしれないけど、年齢を考えると開いたほうが確実だと思う」

そして明日から朝、起きたら深呼吸をすること。そうすることで肺のつぶれた部分が開いてくれるという。また咳については、したほうがよくて、することで体内に残ってるタンを出してくれるとか。

10時半には薬剤師が今晩から家で飲む薬を持ってきた。薬の説明が終わる頃に事務から会計ができたという知らせが届いたので、ナースステーションによって看護師や世話になった人たちにあいさつをしてから1Fへ。

お金を払い、外来の予約をすませて11過ぎには病院を出た。

途中、迎えに来てくれた友人とスターバックスでコーヒーと軽食。さらにちょっとだけ必要な買い物をすませて約3週間ぶりの自宅へ。

友人が片付けてくれていたが、自宅は倒れたときのまま。どこかにあわただしく救急車で担ぎだされたときの空気が残っていて、なんだか心が重くなってきた。

そこで近所にある友人宅へ行くことに。ちょっと休んでから早めの夕食を楽しく食べたのだが、なんとなく息苦しい感じ。そう思うと、どんどん調子が悪くなってくる。

デパスをもらって1時間ほど寝かせてもらった。たぶん精神的なものだと思う。1時間ほど寝たら、だいぶ楽になったから。

せっかく手術をして帰ってきたのに、いきなり心配をかけていることが情けなく思えて、どうしようもない気持ちになった。

友人に家まで送ってもらい、早めの床につく。常夜灯にほんのりと照らされた天井を見ながら、不安を消すように大きく息をした。

ダイジョウブ、カエッテキタ、アセルナ……

明日からまた歩いて行こう。遅くてもいいから。

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