2日連続で睡眠剤を飲まなくても眠ることができた。中途覚醒はあるものの、気にならないレベル。このまま眠れるようになるといいな。
気持よく起きたぞと思い、その足で新聞を買いに行ったら休刊日だった。数少ない娯楽が減って悲しい。
8時半、N先生がやってきて改めて、
「ワーファリンの調整ができれば退院にしますから」
と明言。しかし、そのワーファリンはこの3日、量が毎日違っていて、今日もまた変更になっていたから、まだきちんと調整できてないんだろうな。
ワーファリンはそのくらいシビアな薬なので、いろいろ面倒なのだ。前回入院したとき同室だったNさんも、やはりワーファリンのきき具合がなかなか調整できず、それだけで退院が10日近く遅れていたほど。
なんてことを考えていたら、そのNさんから留守番電話が入っていた。退院するときに、いっしょにご飯を食べに行こうと約束していたから、律儀に電話を入れてきてくれたのだ。
検査のスキにこちらからも何度も電話を入れてみたのだが、なかなか通じず、ショートメールを入れたら返事が来た。mojoがまた入院していたことにNさんも驚いていたが、実はmojoが入院する直前に彼もまた10日ほど再入院していたことが判明。
Nさんは機械弁を2つも入れているから、mojoよりも薬の調整が難しく、それで入院していたらしい。
この日のリハビリは午前中に1.2km歩いただけ。午後はレントゲンと心電図の検査に行き、それをリハビリとした。なぜなら同じフロアにあるいつも使っているレントゲン室が工事中で、1Fまで行かなければならなかったので、ある程度距離が稼げたからだ。
4時半のシャワーを終えて病室に戻ってくると、雨が強くなってきた。今年一番の台風が迫っているらしく、夜にはさらに激しくなり、カーテンをめくってみると、ガラス窓に叩きつけられた雨の向こうで、大きな木が揺れていた。
明日、関東に上陸するおそれもあるとか。でも、厚いサッシに守られた病室では風雨の音も聞こえず、いつもの時間が流れていく。
ベッドに寝転びながら、先ほど見た風にもまれてうねる木の姿を思い出し、なんだかワクワクした。そこに生がチラッと見えた。
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