前回もそうだったが、またもや食事に出てくるお粥が食べられず苦労している。塩味のついていないお粥はどうも苦手なのだ。ろくなおかずもないし。
それと生温かいのが、なんとも受け付けられず、すぐに箸が止まってしまう。食べないと回復しないし、困ったなぁ。
そんな状態なのに、体重が減らない。減らないということは水がたまって抜けていないからだ。
手術後毎日撮影しているレントゲンにもそれは写っていて、たまった水のために肺がきちんと見えていない。もちろん、体にも影響は出ている。息を吸い込んでも空気が足りない感じがして、どうにも息苦しいのだ。
そこで背中に水を抜くための穴をあける処置をすると言われた。これは記憶があるぞ。10年前にもやっている。
あまり、いい記憶じゃないよなぁ、と思いながら車イスで処置室へ。壁のほうを向いてベッドに座り、枕のようなものを胸に抱える。
「ちょっと痛いからね」
とN先生。麻酔の注射を打ってくれたが、けっこう痛い。背中に水を出すための管を入れているのだから痛いよね。
入ったところで注射器のようなものを使い水を抜くのだが、これがまた妙な感覚。背中の筋肉が掃除機で吸い上げられているような、痛くて気持ちの悪い感じ。
800ccぐらい抜けたところでこの処置は終わったが、まだ水が出そうなので管はそのまま残し、出なくなるまで自動で水を吸い取る機械(上記写真)につながれることになった。
処置自体は痛かったが、ある程度水が抜けたことで息苦しさがだいぶ緩和され、楽になった。
夕方には尿管も抜いてもらい、部屋からサンルームまで初歩き。久しぶりの夕陽を見ながら、水が出たのは困ったけど、少しずつよくなっていくのかな、そんなふうに思った。
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