入院27日目 手術前日はなにかと忙しい

image

目覚めたら外からセミの鳴き声が漏れ聞こえてきた。そうだよね、今は夏だよね。入院生活が長くなると、そういう感覚が少しずつはがれ落ちていく。

今日から手術向けて体重測定が始まった。心臓の手術では体重がけっこうキーポイントになるのだ。

午前9時、看護師がやってきて毛の処理をする。手首から足首まで、ほぼ全身の毛を処理した。

前の病院では看護師がやってくれたのでそうするものかと思っていたら、電気カミソリを渡され、自分でやるのだという。

ヒゲ剃りみたいなものなんだけれど、これが意外と難しい。だいたい脇の毛なんて剃ったことがないし、意外と人間の体ってのは凹凸があるだなぁ、なんてことを実感しつつ、慣れない作業をこなしていく。

それでも、なんとか処理をして、看護師に全身を確認してもらうと一発OKが出た。

午前10時10分、今度はヘソの掃除。これは綿棒にオイルをつけて、ヘソの穴をグリグリしてもらう。これも前回やった覚えがあるが、今回は何も取れず。ごっそりと汚れが取れると期待していたのに拍子抜け。

ふだんヘソ掃除に格別な執念を燃やしている、なんてことはぜんぜんないのだが、看護師にも「これだけ汚れがないのは珍しい」と言われた。

11時50分にはICUの看護師がやってきた。ICUで麻酔によりモウロウとし、暴れたりすると困るので腕を固定するのだという。そのことに対する同意書をとっていった。

お昼ごはんをはさみ、今度はリハビリの先生がやってきて、術後のリハビリに関する説明と簡単な体力検査のようなことをやった。

午後には母と兄がやってきて、執刀医からいっしょに手術の説明を受けた。執刀医はmojoでも知っているかなり有名な外科医。説明はこれ以上ないくらいシンプル。でも安心感があり、任せられる感じがした。

先生によれば、1回目の手術なら死亡リスクは1パーセントくらいだけど、2回目は癒着をはがすのが話すのが大変なのと、上行動脈の人工血管置換術と2本のバイパス手術を2つ同時におこなうため、3から5パーセントくらいの死亡リスクがあるとのこと。

バイパスに関しては、どの血管を使うかで医師たちの間でもそうとう議論されたらしい。

というのも、mojoの場合は10年前の手術で左右の内胸動脈と胃の大網動脈、さらに左の撓骨動脈を使ってしまっているため、質のいい血管があまり残っていないのだ。

本当は右手の撓骨動脈がいいのだが、手術で後遺症が残る可能性もあり、「両手はないだろう」という意見が多かったらしい。

しかし、これからの人生を考えると、やはり長く持つ右手の橈骨動脈を使いたいと執刀医のT先生が言った。mojoもそれで納得。後遺症の出ないことを祈って任せよう。

ちなみに手術は明日、8月7日の2番目。時間は前の人の状況次第だそうだ。予想入院は術後7日から10日とのこと。

母と兄が帰った午後7時10分、手術室の看護師が来る。いろいろ丁寧に説明をし、こっちの話も聞いてくれた。

7時30分には麻酔科の先生。リハビリがとにかく大事だと言っていた。

痛みでリハビリができないようなら、痛み止めを使ってでも歩いたほうがいいとのこと。いかに早くリハビリを開始するかがポイントだとか。

痛かったら自分でボタンを押して使える痛み止めを使用するので、ガマンしないでと言われる。

こうした痛みのコントロールに関しては、昔とは違うイメージ。進歩しているのだろう。

今日は夜までバタバタしたけど、逆に手術前日だというのに、あれこれイベントがあって気が紛れた感じ。さあ、たっぷり寝て、明日は手術だ。

<<<入院26日目 ブギと夕陽と91歳
>>>入院28日目 手術当日

コメント

#userlocal kokokara #userlocal kokomade