朝、久しぶりで1階のコンビニまで新聞を買いに行く。心配していた息があがることもなく、行動範囲の広がりがうれしい。
朝8時、Y先生と外泊の件について話す。昨日までは無条件で許されそうな雰囲気だったが、現在左内胸動脈がつぶれ、右内胸動脈と胃大網動脈からのバイパス、そして自分の血管で心臓に栄養を送っている状況なので、今日少し歩いてから心電図をとり、それで問題なければゴーサインを出すとのこと。
頼むよ、一日でも出たいから、うまくいってくれ。
看護師がやってきて、先生から心電図をはずしてもいいという指示が出たとのことで、久しぶりに体についているコードからも解放された。
そのまま電話室へ。減額認定証の申し込みのために区役所に電話。毎月やらなくてはならないので、8月分の申請をしなくてはいけないのだ。
係の人に病院に入院しているため家で受け取れないのですと伝えると、病院あてに申請用紙を送ってくれると言ってくれた。助かる。
午前10時半、歩行負荷心電図検査。まず通常心電図をとり、その後廊下を200メートル歩く。そして15分ほどかけて5回ほどていねいに心電図をとった。
結果は、少し不整脈っぽい波長があるけれど、まあ問題ないだろうとのこと。8月7日の手術までは、外出でも外泊でもOKだそうだ。
ただし外泊は1泊まで。なぜなのかというと、連泊すると退院扱いになってしまうから。こういう病院では手術待ち、検査待ちの患者も多く、ベッドの確保が大変なので1泊が限界なのだそうだ。うーん、できれば2、3泊したかったなあ。
心電図の次は末梢血管エコー検査。簡単な検査かと思ったら、けっこう時間がかかった。40分ぐらい。両足と右手、さらに首の左右の動脈にもエコー。これで動脈硬化の具合と、手足の血管がバイパス手術に使えるものかわかるらしい。
部屋に戻ると、隣の外人さんが退院(本当はもといた病院に転院)していくところだった。ずいぶん顔色もよくなり、同室のみんなに頭を下げている。バイバイと声をかけるとニッコリと笑った。
最初に見たときよりも10歳も若く見えるのは、それだけ状態がひどかったのだろう。
さて、どうやらその空いたスペースにmojoが行けるらしい。係の人たちが総出でロッカーを掃除し、床をきれいにし、mojoの荷物とベッドを移してくれた。
やった! 窓際を確保! ……と喜んでいる場合じゃないんだけど、それでも外の景色を眺めながら、やっぱり気分が明るくなっていいなと思う。
午後、ふとまたコンビニまで行くと、Y先生とバッタリ会う。外泊・外出の許可はいつでも出すので看護師に言って欲しいとのこと。
そこで急に明日にしちゃおうか、と思ってしまった。先生にはすぐには言わなかったけれど、少し悩んで看護師に外泊願いを出した。
日を置くと土日にかかるので、平日に出たかった。それで急に決めたんだけど、外に出るんだと思ったら、ドキドキしてきてしまった。どうしよう? まずなにをしよう?
正式には明日の朝7時ごろ病院を出て、明後日の夜8時までに戻るということでスケジュールが決定した。
いろいろと頭をめぐるけれど、明日帰ったら、とにかく銀行関連で手続きしたりやらなくてはならないものと、これから病院で必要になりそうなものの買い物と、それからiPhone、iPod、iPadの中身を入れ替えたりしなくちゃ。
夜、洗濯のすむのを待ちながら、ふと指先を見ると爪が伸びていた。そうだ、爪切り! まさか1週間の検査入院で爪切りが必要だとは思わなかったので持ってこなかったけれど、今度はいるよね。忘れずに持ってこよう。
それにしても、たった2週間の留守だったけど、明日1泊とはいえ家に帰ることができると思うと、なんだか興奮してしまう。病院などに戻らず、そのまま帰れてしまえばいいのに。
コメント
外泊ですか、入院した場所が場所だったので想像出来なかったですが、割と気軽に帰る方がいて家族の方が2時間以上かけて迎えにきていましたね。
入院をいかに退屈にしないかと言われたことがありますが、リハビリの場合、結構身体を動かしますので、くたくたで日中も夜もボロ雑巾のように横になっていました(^_^;。
僕の場合は検査入院のつもりで最初入ったので入院に対する準備がなにもできておらず、とにかく一度出たかったんですね。
それで検査も終わり、手術待ちになったので出してもらいました。
私が言うのも何なんですが…
>ただし外泊は1泊まで。なぜなのかというと、連泊すると退院扱いになってしまうから。
1泊2日だと外泊扱いではないのですね。。。連続して月に3日までの外泊は認められておりますが、その場合保険点数が前日の通常点数の15%の算定になるため、そういう説明をしてるんですね。
色んな病院がありますね。
まあ、病院によってどこまで詳しく説明するかというのがあるんでしょうね。