昼過ぎ、仕事の少し面倒なメールに頭の隅を引っ張られながら、買い物に出かけた。小さいものだ。パッと買ってすぐに帰ろうと思っていた。
ところが店まで行ってみると、ちょうど売り切れなのよ、と女主人。
ちょっと必要なものだったので、そのまま電車に乗り、隣町まで行くことにした。しかしなんということか、そこでも売り切れだという。もう少し先まで行くかどうか迷ったが、あと30分ほどしたら仕事の電話が入るということを思い出し、慌てて帰る。
ところが、せっかく急いで戻ってきたのに、待てど暮らせど電話が鳴らない。しょうがないのでこちらから入れてみると、急用で今日は電話で打ち合わせができなくなったという。
頭の隅を買い物しそこねたブツが通り過ぎる。
それならば、書きかけの原稿を書いてしまおうと机に向かうが、今度は別の電話がかかってきて邪魔をされる。そうこうしているうちに秋の日が暮れていく。お腹もグーと鳴り、友人と食事に行くことに。
ここのところ3連敗している新しい蕎麦屋探し。今夜も果敢にアタックしてみるも、惨敗。店構えと値段と味がぜんぜん釣り合っていない。このまま行くと、今シーズンはもう勝てないのではないか。
玉砕気分で帰り道。停留所は、ほんの4つか5つだが、途中、スーパーマーケットで買い物をしたので少し重い。バスで帰ることにした。
ところが、ここでも待ちぼうけをくう。時刻表を見ると、あと数分でやってくるはずのバスが、どこかへ雲隠れでもしたのか、いつまで経ってもやってこない。
10分、15分、さすがにただの遅れとは思えなくてバス会社に電話をしてみた。すると、タイミングを合わせるように向こうから自転車に乗って男の人がヨロヨロとやってくる。どうもバス会社の人らしい。
はぁはぁと、荒い息遣い。少し早口の説明を聞くと、なんとこの先で火事があり、バスが通れなくなっているとのこと。消火は終わったが、開通するにはまだ数十分かかるのではないかという。
結局、タクシーも入れないので、夜の道をトボトボと歩くことにした。見上げると、報道のヘリコプターがチカチカと光を放ちながら飛んでいる。
ああ、疲れた。夜風も冷たい。
進めようと思っていた仕事も進まず、今日はもう何もするなって言われているみたい。
熱い風呂でも入って寝よう。
コメント
ありますね〜、こんな一日。
わたしはそんな時には下手にあらがわず「受け入れる」ことにしています。(^_^;)
△【篠の風】さん
そうですよね。こうなったら逆らわないほうがいいですよね(笑) 僕もバスが来なかった時点で、さすがに今日は何をしてもダメだな、と思いました。
今、気がつきましたが写真はバスの時刻表を画像処理したものだったのですね。このよじれた感じが mojo さんのこの時の心境かな。さすが、一捻りしてあって洒落てますね。(^_^)
△【篠の風】さん
そうです。グニュっとしてみました(笑)