雲の下のライオン

久しぶりにスティーブ・ジョブズが顔を出し、AppleがOS X LionをはじめiOS 5、そしてiCloudを発表してしばらく経った。

ジョブズまた痩せちゃったかなという感想も含め、それらに関する考察やくわしい話はもうあちこちでさんざんされているので、そちらを見てもらうほうが間違いがないだろう。

本家アップルにも、わかりやすい解説が載っている。

まだはじまってもいないサービスについて語るのもなんだけど、iCloudってどうなんだろう? おそらく写真や音楽の同期にはすごく便利なんだと思う。

特にストレージとしてiCloudを考えない人=iPhoneをケータイ電話として見られる人にとっては、本当に便利なサービスになるんじゃないかと想像する。

一方、iPhoneがケータイ電話ではないと考える人にとっては、少し事情が違うのではないだろうか。

本当は進化した.Macが見たかった

思えばインターネットを使ったAppleとのつきあいはiToolsからはじまっている。実験的な感じではじまったiToolsは、やがて.Macというサービスにつながった。

有料サービスになったことでオンラインストレージであるiDiskの容量も増え、これが新しい時代を感じさせてくれるツールとなった。

iDiskはMacのデスクトップにマウントすれば、まるでローカルのフォルダのようにファイルを出し入れでき、また任意のフォルダやファイルをほかの誰かと共有することもおそろしく簡単にできた。

その後、雨後のタケノコのごとく生まれた有料・無料のオンラインストレージが登場するはるか以前に、そんなことが本当に簡単にできたのだ。

iDiskはちょっと動作が重たいところがあって、それが難点だったが、同時に一般家庭が使える回線も太くなっていったので、その後も仕事のファイルのやりとりなどに活躍してくれた。

さて、.MacはやがてMobileMeという名称に変わり、iDiskも残してはいたがブラウザを中心にしてメールやカレンダーを扱う少し軽めのサービスになった。ファイルの共有もブラウザからおこなえるようになったが、どうも印象としてiToolsや.Macで感じた方向性とは違うものになってしまったような気がした。

それは何なのか? おそらく今度のiCloudでも感じている「より一般化」していくための過程で、もう少し深く使いたい層の求めているものとのズレが出たんだと思う。

ある意味、これは仕方のないことで、ほかの多くのサービスや商品でも同じことが見られる。一般化して誰でも使えるようにするためには、わざと機能を絞って危険な操作をできなくしたほうが安全だからだ。

本心を言えば、はじめてiDiskを自分のMacにマウントしたときのワクワク感をiCloudでも感じさせてくれたらいいなと思う。MobileMeではなく進化した.Macが見たかったのだが、どうもそれとは違う方向へ進んでしまったみたいだ。

Appleの通達によれば、現在のMobileMeは2012年の6月末で終了とのこと。写真やファイルはほかに移動するにしても、2004年から去年までやっていたiBlogはどうしようか。

本当はそのまま残しておきたかったのだが、もしそれも整理しなければならないようならファイルの吸い出しをやらないといけないなぁ。特殊なブログなのでそんなことできるのかなぁ。

こちらのそんな不安にはおかまいなしに、雲の下ではライオンがのんきにアクビをしている。

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