久しぶりに精神アワアワ状態になってしまった。
朝食を食べたあと、着替えていたらズボンがすそのところでめくれてしまったので、それを直そうとかがんだ。
とたんに左胸にズキンとした痛みが走り、「あれれ?」と思う。息苦しいというよりも、ズキンとする。痛くてしゃがみ込むほどではないけれど、いつもより気になる感じ。
ふだんなら、ちょっと様子を見るところなのだが、今日はなぜか最初から焦りまくり、ソッコーで薬箱に入れてあるニトロに手を伸ばした。
早く、早く! と思いながら銀色のパッケージを開け、舌の下に放り込む。ニトロは飲む薬ではなく舌下錠なのでそうするのだ。
そして横になり、息を整えるようにした。そうしながらいつでもかけられるようにと、電話の子機とiPhoneを手元に用意する。しかし、しばらくしてニトロが溶けてくるにしたがい、なんとなく落ち着いてきた。
それでもニトロを舐めるほどパニクっていたので、不安は収まらない。いや、痛みが消えたのである程度収まってはいたのだが、「さて、どうしよう?」と思ったのだ。
病院に行くか、行かないか。電話を入れるか入れないか。少しの間だけ逡巡する。
なんとなく大騒ぎするのもなぁ、という気持ちが働いたのだが、医師の意見を聞くぐらいはしておいてもよかろうと、かかりつけの病院に電話してみた。自分でも安心したかったんだと思う。
すると担当医は忙しかったのか電話口には出てこなかったのだが、担当医から説明を受けたナースが電話口でいろいろ教えてくれた。現在落ち着いていること、痛みがないこと、息苦しさやしめつけられている感覚がないことなどから、まあ大丈夫だろうとのこと。
「またズキンズキンしてニトロを使う回数が増えるようなら、すぐに連絡してください」
とナースは言った。心臓病患者でありながら、これまで数えるぐらいしかニトロの世話になってこなかったので、使うということにたいして、けっこう気弱になってしまうのだが、
「そういうときのためのニトロですから、おかしいなと思ったら使ってください」
と言われた。うーん、そうか、ある意味安心するための薬でもあるのかなぁ。
そんなわけで今日は朝からアワアワしてたのだが、考えてみたら気温も安定しないし、これから天気も下り坂だっていうし、それらの影響もあるのかな。精神的なものだったのかも。
季節変わりには、弱気が顔を出すなぁ。
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