「老眼の症状が出てきたんじゃないのか?」と疑いはじめ、旧ブログで「老眼いやん!」というエントリを書いたのが2004年10月のこと。
あれから6年の歳月が流れ、疑いは確信に変わり、今や完璧に自覚している。
どんな具合かといえば、近視なのでふだんは眼鏡をかけているのだが、喫茶店などで紙のメニューを見る時、さらに本屋に出かけて内容を確かめようとページをめくる時、その眼鏡を上にずらすのだ。
どこから見ても間違いのない「正統派おっさんスタイル」。
それも最初のうちは、なんとなく「ああ、俺今文字が見えにくいから眼鏡をずらしてるんだよなぁ」という、やや自嘲ともいえる思いが頭のすみをよぎっていたのに、今や誰にも遠慮することなく問答無用の眼鏡ずらし!
ずらしては元に戻し、またずらす。一日何度この動作を繰り返しているのかわからないほどだ。
もはや地に落ちた…orz
とはいえ同年代の友だちが集まれば、やってることは同じようなもので、居酒屋などにいけばメニューを見るためにみんなで眼鏡を上げ下げしている。
眼鏡率が高い集まりだと、どこか妖しい宗教の儀式みたいだ。
しかしお金はなくとも病院の診察カードでサイフが膨らむ年代が集まると、いろいろな情報も入ってくるもので、いわく「遠近両用ってのは意外と使い難いぜ」とか、「目薬の消費量ってハンパないだろ? 俺の使ってるやつよく効くよ」とか、同年代ならではの老化お役立ち情報みたいなものを教えてくれる。
そんな中、長男なのにマスオさんになってしまった小学校からの同級生F君が教えてくれたのは、古い眼鏡の再利用法。彼もmojoと同じように近視の眼鏡をかけている。
「俺、仕事用に遠くは見えないけど、近くならなんとか見えるっていうぐらいの、ちょっと度の弱い眼鏡を作ったんだぜ」
「へえ、それいいの」
「度が弱いから、近くのものを見る時は裸眼に近い状態で見ることができていいんだよ」
そうF君は言った。ははあ、なるほど。
「ちょっと前の眼鏡をとってあるのなら、それをかければちょうどいいかもね」
ということで、家に戻るとさっそく古い眼鏡を引っ張り出しかけてみることにした。すると、確かに遠くは見え難いけど、近くは今の眼鏡をかけるよりもいい感じ。
今の状況はMacの画面を裸眼で見るのはつらいけど、手元の資料を見るのは裸眼の方がいい。逆に眼鏡をかけるとMacは操作しやすいけど、資料は見えにくい。
それを解消してくれるのが古い眼鏡だったのだ。
しばらく仕事場ではオールド眼鏡作戦でいってみようかなぁ。とはいえ、フレームも古いわけだから、なんとなく気分はよろしくない。新しいのが欲しくなる。これはこれで悩ましい問題だ。
コメント
度の弱いメガネですか、なるほどなるほど。
いえ、全然必要ないんですけどね、念のためです念のため。
△KHOOさん
フレームの上げ下げに飽きたら、どうぞお試しください。
いや、必要ないでしょうけど。
1年前から遠近両用レンズを使用してます。遠近両用としては限界に近い細身のメガネなので、言わなければバレませんw
「もっと早く作ればよかった!」と思えるほど快適です。
△kaoru_ariさん
おおっ、すでに愛用者が(笑)
しかも快適という言葉! うーん、進化したレンズはいいのかな。
今度眼鏡屋さんで試してみるか。
10年近く前になりますが、広辞苑の字がどうにも読みにくくなって、白旗あげましたw 遠近両用は仕事用に使っています。眼鏡屋さんでは、むしろ細めのほうを勧められましたが、細い今風のフレームは好みではないので、丸いのにしました。かけてみて、お薦めの理由がわかったような…。老眼の矯正部分はちょっとでいいみたいなので、なるほど、と。
△anna_rougeさん
コメントありがとうございます。おおっ、annaさんも遠近両用ですか。
遠近両用であまり違和感がないのなら、眼鏡を上げ下げするよりはスマートですね。