こんなに差があるCT被爆

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CTの被曝線量、医療施設により10倍以上の差 : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
内臓などの様子を立体的に映し出すコンピューター断層撮影法(CT)で患者が被曝ひばくするXエックス線の量は、同じ部位の検査でも医療施設によって10倍以上も差がある実態が、日本診療放射線技師会の調査で分かった。

という記事。

CT検査、もう何度受けただろう。5回や10回ではない。

1年に2回受けたとして2003年以来だから20数回。入院中や手術前後にはさらに受けるから、3〜40回は受けているだろう。

記事によれば、300施設でアンケートをとったところ、

CTの被曝線量、医療施設により10倍以上の差 : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
患者が被曝するX線量を示すCT線量指標(単位はミリ・グレイ)が、成人の頭部で12〜150、胸部で1・6〜128、腹部・骨盤で0・9〜40と、同じ部位の検査でも施設間で十数倍から数十倍の差があった。

だそうで、これは思った以上に大きな差があるものだなと感じた。

心臓病や血管系の病気になると、とにかくCTをたくさん撮るので、そもそもの病気は治っても、やがて癌にかかるケースがかなりあると聞いたことがある。

CTにしてもMRIにしてもシンチ検査、カテーテル検査にしても、やらなければ病変を把握できないのだから、致し方がない。現状維持を保つにしても、最低限の検査は必要なのだ。

そういえば、以前のかかりつけ医は「大きな病院でCTを撮っているのだから、うちの病院ではなるべく被爆するような検査はしないようにしましょう」と言っていた。先を見据えたいい先生だった。

ところでこうした状況を医療界もよしとしているわけではない。この記事でも「医療被ばく研究情報ネットワーク」が、CT被爆について見直しが必要だという主旨のことを言っている。

またCT機器を作るメーカーも対応に動いている。

「レントゲン2回分の被曝量でCT撮影」、東芝メディカル:医療:日経デジタルヘルス
撮影条件によっては、単純X線(レントゲン)撮影の2回分ほどの被曝量で、高品質のCT画像が得られる。

レントゲン2回分というのは「従来のX線CT撮影の約1/40の被曝量」だそうだ。きちんと判断のできる画質を保ち、被爆量が少なくなるのなら、これはうれしい。

被爆だけではなく危険な検査などもあるが、mojoのようにずっと検査をおこなっていかなければならない身にとって、検査の存在は痛し痒し。

それでもこうして医療の進歩によって、やがては安全な検査が増えていくのだろう。そう期待する。

◆参考 医療被ばくリスクとその防護についての考え方Q&A | 放射線医学総合研究所

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