父ちゃんが心不全になってしまった

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mojoが夜中に血圧が下がらず不安を訴えていた翌日、父ちゃんこと義父のような関係にある92歳が倒れそうになってしまった。

きっかけは数日前から息をするたびに胸を大きく隆起させ、「ヒーヒー」とも「ゼーゼー」とも「ヒューヒュー」とも言えないような、微妙な息遣いになっていたこと。

そして前日、風呂に入れていたら、その「ヒューヒュー」がひどくなり、「コポコポ」というような音も混じり始め、夜だったのであわてて寝かせた。

本人に「苦しくないの?」と聞くと「ぜんぜん大丈夫」と言い続けていたので、なんとなく甘く見てしまったのだ。気管支炎か軽い肺炎なのかなと。

翌朝、食事を半分ぐらいしか食べないので、いよいよどこか悪いなと思い、そういえば数日前から食欲が落ちていたんだよな、などと考えながら一軒隣にある内科クリニックに連れていくことにした。

すると100mもない距離なのに、つくなり呼吸を荒げつらそうな顔。

「大丈夫?」と聞くと、さすがにつらかったのか、「ちょっとだけ変な感じがする」と言った。

ここにきて、ああそうだ、父ちゃんの大丈夫は信じちゃいけなかったんだと反省した。

とにかくガマン強いので、つい大丈夫と言ってしまうのだ。それで、こちらもふだんから顔色をうかがうように注意していたのだけれど、油断した。

さらに父ちゃんは病院に連れていかれたくないという思いから、よけいにガマンしてしまう。

クリニックの看護師にどうも具合が悪そうだと伝えると、たくさん診察を待っていたにもかからわず、すぐに診てくれた。

父ちゃんの顔を見るなり、医師の表情が変わった。肺の音、心臓の音を聞き、あっという間に心電図、レントゲンと検査が進む。結果、

「心不全を起こしていますから、救急車を手配しますね」

と言われ、また救急車かと思う。自分が運ばれたのを含めこの数年、何度乗っているんだろう。

しかし、医師の迅速な処置により大病院のほうの主治医とも連携がとれ、CCUに入院することになった。

mojoが肺を開くために去年やらされた強制的に空気を送り込まれる装置をつけられ、オシッコ管をつながれ、肺にたまった水を利尿剤で抜いていくという。

父ちゃんの肺はけっこうな範囲で水がたまっていて、言わば溺れていたようなもの。mojoが去年体験したのと同じだ。

それでも病院に入って3時間も経つと、酸素濃度も80を切っていたのが100近くに戻り、血圧も正常時で安定しはじめた。

高齢なので急変もあり得ると医師は言っていたが、様子を見ていたらなんとなく大丈夫じゃないかと思った。

ベッドでmojoと娘の手を握りながら、ずっと離さず、

「早くよくなって桜を見に行きたい」

と何度も言った。うまくいけば2週間ぐらいで出られると医師が言っていたから、きっとちょうどいい。

桜、見に行こうな、父ちゃん!

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